Clásicos japoneses con furigana
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きんせんについて
金銭について
山本 周五郎
Lee 金銭について (きんせんについて) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonés con furigana. JLPT N3. Toca una palabra para ver el significado.
N3 · intermedio · kanji y kana modernos · 5221 caracteres · 11 pantallas
原稿料は金銭ではない、と私は考えております。
問 原稿料は収入ではない……ということは日頃の先生の生活態度が実証しておるわけなんですけれども、たとえば一枚一万円の原稿料と五千円のそれとでは、どちらがベターとお考えでしょうか?
答 一万円の原稿料と五千円の原稿料ではどっちのほうがベターであるか。たしかに一万円のほうがベターである。――ということは、私についてだけ言えば、私はもともとあんまり枚数が書けない性質だから、作品の数もすくない。だから、生活ないし、つぎの仕事をやるための準備をまかなうことができれば、高い稿料のほうがもちろんよろしいわけです。しかし、実際に私が原稿用紙に向う段になれば、――たとえばここでもって、一万円の原稿料と三千円の原稿料とある。その場合に、コレコレのテーマで書くという問題になってくると、――三千円であろうが、二千円であろうが、一万円であろうが差別は実際には存在しない。ただ、安いよりか高いほうがベターであるということは、現在やっている仕事と、将来の仕事に対して余裕がもてるという意味で、そういうことは考えます。安いよりか高いほうがよいと思います。