Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

いさん

銀座復興 他三篇

水上 滝太郎

Lee 銀座復興 他三篇 (いさん) de 水上 滝太郎 (みなかみたきたろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 40.579 caracteres · 82 pantallas

Aozora Bunko

」

とたしなめて、長火鉢に炭をつぎながら、おときは眉をひそめた。

「今日はしんが疲れたんだなあ。こんな時は早寝にしよう。ほんとに風邪なんか引いては馬鹿馬鹿しいや。」

「それがいいわ。夜はすっかり寒くなりましたからねえ。」

二人は長火鉢を両方からさしはさんで手をあっためた。何気ないふりをして、新吉は妻の柔い手に自分の手の甲をちょいちょい触れて見た。ほんの僅かな浮いた心が、ひっそりした秋の宵の澄んだ心境の表面にさざ波をたてた。

「あなた、柿めし上って見ない。」

「お寺でくれたのかい。喰べて見ようか。」

「ほんとに渋くなかったら、随分おかしいわねえ。」

おときはいそいそと台所に立って行って、塗盆の上に四つのせてある柿に庖丁を添えて持って来た。艶々した果実の肌は、あかりの下にくもりのない色を光らせた。するするとおときの指輪の光る指の間から、細く長い皮が垂下って、水気のある肉はあからさまになった。それを四つに切って新吉にもすすめ、自分も口に入れた。渋い渋いときかされていたので、初めは用心深く歯をあてたが、直ぐに甘い汁が舌を浸した。

「どう? ちっとも渋くはないわねえ。