Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控 鬼の面

野村 胡堂

Lee 銭形平次捕物控 鬼の面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 130.082 caracteres · 257 pantallas

Aozora Bunko

な美しさとでも言えるでしょう。

「何んだって又、女だてらに掴み合いの喧嘩なんかしたんだ」

平次は静かに言い進みました。

「お隣の空地へ、踊り舞台を拵えるのに、お園さんに挨拶をしないのが悪かったんです――でも、懇意づくで、つい後で断わればよかろうと思ったのが、師匠の気に入らなかったのでしょう」

「それっ切りか」

「あとは、髪へさわったとか、変な眼で見たとか、――女同士の喧嘩の種は、殿方にはわかりゃしません」

お組はさり気なく言って、ほろ苦く笑うのです。

「情事の揉めがあったそうじゃ無いか」

八五郎は横合から口を出しました。相手が何人であろうと、これを言わずには居られない八五郎です。

「飛んでもない、八五郎親分」

「いや、平野屋の若旦那を奪り合って、事毎に啀み合って居たことは、町内で知らない者は無いぜ」

「一頃は、そんなこともありました。でも近頃平野屋の若旦那は、許嫁のお嬢さんと、いよ/\祝言することに決り、お園さんが執つこく絡みつくのを、ひどく嫌がって居ました」「――」

「平野屋の若旦那と仲の良いのは私の方で、そんなことで殺されるなら私の方が殺されなきゃなりません」