Clásicos japoneses con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(九)不死の霊薬
野村 胡堂
Lee 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 144.106 caracteres · 292 pantallas
名人の鳥刺しの持つ竿は、竿に見えずに点に見えるというのは、誰でも知っている事です。
「そういう話もあるな」
新三郎もその説明には異論がありません。
「してみると利助兄哥を襲ったのも、弥助を殺したのも、手前女房を突いたのも、鳥刺しの名人と睨みました。長柄の槍は滅多に持って歩かれず、また、槍の名人が手前の女房などを狙うはずもございません。鳥黐竿なら、折って畳込んで、五尺ぐらいになるのがあります」
「…………」
「そう気が付くと、関八州の餌鳥取の鑑札を出す、小田原町の伊兵衛と、神田餌鳥屋敷の伝兵衛を訪ね、近頃、名人の餌刺しで、不首尾になったものはないか、商売換えをしたものはないかと聞くと、たった一人ございました。それは、年は若いが、伝三郎という鳥刺しの名人で、御鷹役人を縮尻って、やくざ者の仲間に入ったと申しますが、人相を聞くと、徳三郎そっくりでございます」
「フーム」
「もうこれで、下手人は解ったも同様でございます。あとは何のために私に、讐をするか、それを解きさえすればいいわけで」
「…………」
「何でもございません。徳三郎の情婦は、丹頂のお鶴の妹のお勢だったのでございます。