Clásicos japoneses con furigana
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くにさだえがく
鏡花短篇集 川村二郎編
泉 鏡花
Lee 鏡花短篇集 川村二郎編 (くにさだえがく) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 19.644 caracteres · 40 pantallas
こんな事に済まぬも義理もあったものかね、ええ、君。」
と太く書生ぶって、
「だから、気が済まないなら、預け給え。僕に、ね、僕は構わん。構わないけれど、唯立替えさして気が済まない、と言うんなら、その金子の出来るまで、僕が預かって置けば可うがしょう。さ、それで極った。……一ツ莞爾としてくれ給え。君、しかし何んだね、これにつけても、小児に学問なんぞさせねえが可いじゃないかね。くだらない、もうこれ織公も十一、吹ばたばたは勤まるだ。二銭三銭の足にはなる。ソレ直ぐに鹿尾菜の代が浮いて出ようというものさ。……実の処、僕が小指の姉なんぞも、此家へ一人二度目妻を世話しようといってますがね、お互にこの職人が小児に本を買って遣る苦労をするようじゃ、末を見込んで嫁入がないッさ。ね、祖母が、孫と君の世話をして、この寒空に水仕事だ。
因果な婆さんやないかい、と姉がいつでも言ってます。」……とその時言った。
――その姉と言うのが、次室の長火鉢の処に来ている。――
九
そこへ、祖母が帰って来たが、何んにも言わず、平吉に挨拶もせぬ先に、
「さあ」と言って、本を出す。
織次は飛んで獅子の座へ直った勢。