Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
ようきなきゃく
陽気な客
山本 周五郎
Lee 陽気な客 (ようきなきゃく) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 23.086 caracteres · 46 pantallas
実をいえば、と云ってもおれも聞いたことなんだが、氏はまえに名古屋新聞のどの部かで部長をしたこともあり、そのときもじっさいの席は神戸なにがし日報の某部長だったそうだ。なにかしらちょび髭社長とひっかかりがあって、そんな編集部へも名を貸していたもんなんだろう。……氏は三日にいちどぐらい来て、二時間ばかしいて帰ってゆかれた。
「――では仲井さんお頼みします」
おっとりとこう云って、片方の手に手鞄と細身の籐の洋杖を持ち片方の手に黒いベルベットの帽子を持って帰ってゆかれるんだが、その歩きつきがまたひと足ひと足ゆっくりと噛みしめるようなぐあいで、なんともいえず優雅な意味深長なものなんだ。……おれもいつかいちどはあんなぐあいに歩いてみたい。
――福地総務はなに者でもなかった。ちょっと表へ出ればそこらで厭になるほど見られる人間のひとりさ。彼はあらゆる雑用をひきうけて、それをみんなおれにひきわたして、自分はいつも机の上へつっ伏して眠っていた。……机の上に鼻息だか涎だか知れない水溜りが出来るくらい熟睡するんだ。が、……彼が社長のスパイだったということはあとでわかったさ。