Clásicos japoneses con furigana
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かげろうざ
陽炎座
泉 鏡花
Lee 陽炎座 (かげろうざ) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 33.381 caracteres · 67 pantallas
その癖、身じまいをする事ったら、髪も朝に夕に撫でつけて、鬢の毛一筋こぼしていた事はない。肌着も毎日のように取替えて、欠かさずに湯に入って、綺麗にお化粧をして、寝る時はきっと寝白粧をしたんですって。
皓歯に紅よ、凄いようじゃない事、夜が更けた、色艶は。
そして二三度見つかりましたとさ。起返って、帯をお太鼓にきちんと〆めるのを――お稲や、何をおしだって、叔母さんが咎めた時、――私はお母さんの許へ行くの――
そう云ってね、枕許へちゃんと坐って、ぱっちり目を開けて天井を見ているから、起きてるのかと思うと、現で正体がないんですとさ。
思詰めたものだわねえ。」
十八
「まだね。危いってないの。聞いても、ひやひやするのはね、夜中に密と箪笥の抽斗を開けたんですよ。」
「法学士の見合いの写真?……」
「いいえ、そんなら可いけれど、短刀を密と持ったの、お母さんの守護刀だそうですよ……そんな身だしなみのあったお母さんの娘なんだから、お稲ちゃんの、あの、きりりとして……妙齢で可愛い中にも品の可かった事を御覧なさい。」
「余り言うのはよせ、何だか気を受けて、それ、床の間の花が、」