Clásicos japoneses con furigana
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ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
Lee 随筆 新平家 (ずいひつ しんへいけ) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 213.575 caracteres · 424 pantallas
▼これまでの史家の義経論も、そこを、こうだ、とまでは明らかに究理されていない。第一に史証が少ない。ただし、私の場合はむしろ空想の広場ではあるが。▼フィクションと推理に立つ史観とは自らちがう。義経を利用しようとした動きが院や失脚公卿にあったことは事実で、彼が権門の利用から遁れようとしたというのは私の想像である。▼先ごろ、これは私の空想だと「筆間茶話」でも断って書いたことに、読者の方から、イヤ空想ではない根拠がある事実だといって来た逆な例もあった。第三三一回の「非情有情」の章である。▼静が鎌倉で産んだ子は、男子であったため、頼朝が、これを殺させたことは吾妻鏡にも“――台命ニ依ツテ由比ヶ浜ニ棄テシム”とあるので、ちょっと、うごかし難い史実と取れる。けれど、私は私なりの解釈の下に、安達清経が、じつは、人手に渡して助けたとして書いた。▼すると、宮古市の佐々木勝三氏(郷土史家、特に義経亡命の研究家)から長文の史拠とともに「義経と静の仲の一子は、殺されていない。東北の一隅に長らえていた。だからあなたが自分の空想だと断っているのは間違いで、その空想は史実と一致したものです」