Clásicos japoneses con furigana
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あめしょうしょう
雨瀟瀟・雪解 他七篇
永井 荷風
Lee 雨瀟瀟・雪解 他七篇 (あめしょうしょう) de 永井 荷風 (ながいかふう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 145.414 caracteres · 289 pantallas
」
「男とちがって女は一人でぶらぶら散歩もしていられませんし……。」
「奥さん。どこかお遊び半分お勤めにお出なさればいいのに。気がまぎれてきっと能御在ますよ。」
「それには女学校くらい出ていなければ駄目ですわ。わたしなんぞ、もう年もとっていますし、それに今まで大勢の人中で働いた事がありませんからね。新聞の広告なんぞ時々見ますけれど、カフェーの女給さんにもなれまいと思います。」
「奥さんがほんとにその気におなりなら、どこへ行ったって二ツ返事でしょう。しかし……これは此処だけのお話ですけれど、たとえ奥さんがその心持におなりだって、檀那さまが御承知になれァしません。」
「どうにかこうにかやって行ける中は、そうかも知れませんけれど……二ッちもさッちも行かなくなったら外聞なんぞ構っちゃいられなくなりますよ。こんな話は、おばさんだから打明けて言いますけれど、早く内の人が……何しろ今年の夏から遊んでいるんですからね。あるものだってだんだんなくなるばっかりですわ。」
「ほんとにねえ。何事によらず、その中にその中にと思って、待っている心持というものは気がくよくよしていやなもんですよ。