Clásicos japoneses con furigana
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あめしょうしょう
雨瀟瀟・雪解 他七篇
永井 荷風
Lee 雨瀟瀟・雪解 他七篇 (あめしょうしょう) de 永井 荷風 (ながいかふう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 145.414 caracteres · 289 pantallas
塚山は老人の話をききながら、何心なくおたみの様子を見ると、わずか半年あまりの間に、殆ど見違えるように、すっかり大人らしくなっているのを怪しまずにはいられなかった。おたみの姿態と容貌とは、そのどこやらに、年を秘している半玉などによく見られるような、早熟な色めいた表情が認められたからである。
塚山は六十歳を越した金貸と、十六、七になったおたみとの関係をいろいろに想像して、その真相を捜りたいと思いながら、その機会がなくてまた半年ばかりを過した時、こん度は突然おたみの手紙に接した。
おたみは某処のダンサーになっていた。そして遠慮なく塚山に金の無心を言って寄越したのである。
その後二年ばかり塚山はおたみの消息を知らなかったが、偶然『毎夕新聞』の記事からその拘留せられた事を知り弁護士を頼んで放免の手続をしてやったのである。
「あの娘は盗癖があるかと思っていたが幸にそうではないらしい。万引や掏摸になられては厄介だが、あのくらいのところで運命が定まればまずいい方だろう。順当に行ったところで半玉から芸者になるべき運命の下に生れた女だから。」
塚山は弁護士と共にこんな事を語合って笑ったのである。