Clásicos japoneses con furigana
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あめしょうしょう
雨瀟瀟・雪解 他七篇
永井 荷風
Lee 雨瀟瀟・雪解 他七篇 (あめしょうしょう) de 永井 荷風 (ながいかふう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 145.414 caracteres · 289 pantallas
母はわたくしに名前を変るとか、何とか方法を考えて、もう一度ダンサアになるか。それともつゆ子さんのように女給さんになった方が安全ではないかと言います。わたくしはダンサアも初めの中は面白いけれど、それが商売になって、すこし飽きてくると、労働が激しい上に、時間で身体を縛られるのがいやだから、二度なる気はない。また女給さんもつゆ子の通っているような店は、往来へ出て見ず知らずの人を引張るのだから、万一の事を思えば、危険なことは同じだと言って、その事情をくわしく説明しました。
母はわたくしに貸間の代を倹約するために母の家に同居したらばといい、それから、もう暫くここの家にいて、貯金ができたら、将来はどこか家賃の安い処で連込茶屋でもはじめるつもりだといいます。すると彼氏が、貯金はもう二千円以上になったと側から言い添えました。
わたくしは今まで行末のことなんか一度も考えたことがありませんから、弐千円貯金があると言われた時、実によくかせいだものだと、覚えず母の顔を見ました。母は十八でわたくしを生んだのですからもう三十七になります。それだのに髪も濃いし、肉づきもいいし、だらしなく着物をきている様子は二十七、八の年増ざかりのように見えます。