Clásicos japoneses con furigana
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ゆきやなぎ
雪柳
泉 鏡花
Lee 雪柳 (ゆきやなぎ) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 45.054 caracteres · 90 pantallas
」
「……聞いています。」
「その心中に、くどき、くどきや、唄があって、あわれなものやが、ご存じですやろ。」
「いや、いいえ知りませんよ。」
私はまるっきり知らなかった。
小山直槙は、時に盃をあらためて、
「私は、まるで知らなかった――同郷です、あなたは大方、ご存じでしょう。」と云った。
筆者も更に知らなかった。
「ちっとも知りません。聞いたこともありません。」
「妙ですな、お国ものが誰も知らないで、隣りの能登の田舎の方で知っている。もっとも、その時、間淵の尼の話した処では、加賀の安宅の方から、きまって、尼さんが二人づれ、毎年のように盂蘭盆の頃になると行脚をして来て、村里を流しながら唄ったので、ふしといい、唄といい、里人は皆涙をそそられた。娘たちは、袖を絞ったために今もなお、よくその説句を覚えていると、云って聞かせました。心中の命は卯辰山に消えたが、はかない魂は浮名とともに、城下の町を憚って、海づたいに波に流れたのかも知れません。――土地に縁のある事は、能登屋仁平、というのです。いや、不義ゆえの心中の、それは年とった本夫で、その若い女房と、対手が若年の侍です――