Clásicos japoneses con furigana
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うんなんしゅびへい
雲南守備兵
木村 荘十
Lee 雲南守備兵 (うんなんしゅびへい) de 木村 荘十 (きむらそうじゅう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 37.859 caracteres · 76 pantallas
引上げられた少年達は殆んど気を失っていた。坑夫達は、彼等を地上に寝かし、あるものは自分達のボロ布で扇ぎ、ある者は自信あり気に揃って不思議な祈祷をやり始めた。
彼等の世界に医者というものはないのだ。
「医者は居ないのか、ここに医者は居ないのか」
孫軍曹は、そう呶鳴っていたが、坑夫を分けて手負に近づくと、愕然としてその一人を抱きあげた。
「おい、しっかりしろ、おいッ」
孫は、興奮に青くなって叫びながら、抱えた手負を荒々しくゆすぶっていたが、額にたれた髪を撫であげて、落盤に酷く打たれている致命的な傷に気がつくと、突き放つように死骸から身を退いた。
「馬鹿野郎、こんな所で死にやアがって……何だって俺が坑へ入った時出て来やがらねえんだ」
「軍曹さん、万里を知っているんですか」
「俺の生れたところの奴だ。俺の家から一町とは離れて居ない……おい、この鉱山に、この万里より二つ三つ下の、春生という子供はいないか……おい、誰か知っている者はないか、春生という子供を……」
真剣な、何時もの彼に似合わない縋りつくような調子だった。
が、誰も答える者はなく、しーんとして、子供達は済まなそうな顔を見合せるばかりだった。