Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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でんきばと

電気鳩

海野 十三

Lee 電気鳩 (でんきばと) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 25.465 caracteres · 52 pantallas

Aozora Bunko

海へ出れば、きっとどこかの船にであい、たすけてくれるよ」

くらい海岸へでてしらべてみますと、ボートが二そうありました。さいわい番人もいません。高一にはなかなか動かしにくいボートでありましたが、それでも一生けんめいに海の中におろし、そのひとつにのりこみ、もう一そうは、うしろにひっぱってゆくことにしました。

高一は「地底戦車」を発明したお父さまが、敵国からにらまれていることがしんぱいでなりません。それで、死にものぐるいで、くらい海にこぎだしました。

「兄ちゃん、もうひとつのボートはいらないのでしょう。おいてくればよかったのにねえ」

「いや、のこしておけば、わる者どもが、それにのっておっかけてくるじゃないか」

高一は、いつもあわてないで、よく考えていました。やがて、ボートの一つは船ぞこのせんをぬいて海の中にしずめてしまいました。これで、スパイ団長をはじめわる者どもは、無人島に島ながしになって、どこへもゆけなくなったのです。やがて気がついて、さて、おどろくことでしょう。しかし、あのわる者どもが、そのまま、おとなしく島ながしになっているでしょうか。

くらい海を、高一とミドリのボートは長いあいだただよっていました。