Clásicos japoneses con furigana
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きりがくれいかほのゆけぶり
霧陰伊香保湯煙
三遊亭 円朝
Lee 霧陰伊香保湯煙 (きりがくれいかほのゆけぶり) de 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 117.546 caracteres · 234 pantallas
往来は素よりなし、山国の事でございますから木に当る風音と谷川の水音ばかりドウードッという。折々聞ゆるは河鹿の啼声ばかり、只今では道路がこう西の山根から致しまして、下路の方の川岸へ附きましたから五六町で往かれますが、私が十ヶ年前に参りました時には上路へ参りましたから八丁余もありまして、足場が余程悪く、上路へ参りますとなだれに橋が架って居りまして、是から彼の關善と云う大屋の家へ参ります。橋を渡らずに左に附いて谷川をザブ/″\膝越で渡って参る曲者一人、山路染の手拭に顔を深く包み、身軽に尻からげを為まして四辺へ眼を付けて居りますと、灯火もほんのりと薄暗く障子に写ります、橋の傍に点いてありますランプ灯も消えかゝりましたを幸いと、何時か忍入りたる悪者は、四五間の川を渡って石垣に取附き、そろ/\關善の玄関の角の座敷へ這上りました。只今でも開けん処へ参りますと、温泉場などでは余り戸締りを致しません、私が参りました時分には頓と締りが有りませんから、自由にそっと障子を開けて、濡れた足で窓から忍び込み、長四畳の入側の処へ踏込みまして、二重に締って居りました