Clásicos japoneses con furigana
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せいしゅんのぎゃくせつ
青春の逆説
織田 作之助
Lee 青春の逆説 (せいしゅんのぎゃくせつ) de 織田 作之助 (おださくのすけ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 162.593 caracteres · 325 pantallas
ラウンド・サーヴィスするだけの報酬が、一晩何百円だと新聞に報ずるところも、満更誇張とは思えなかった。それほど有名だったのである。それを東洋新報だけが黙殺したとはなんとしたことであろうか。東洋新報はかねがねこの種の記事で売っており、おまけに「オリンピア」は大事な広告主である。よろしくたのみますと、わざわざ営業部からの依頼もあったのだ。
編輯長が機嫌をわるくするのも、無理はなかったのだ。しかし、東洋新報ではなにもその特種をわざと黙殺したわけではなかったのだ。社会部長はちゃんと腕利きの記者を「オリンピア」へ派遣したのである。社会部長に手落ちはない筈だ。その旨編輯長に言うと、
「いったい、誰に行かせたんや」
「土門です」
「土門君をここへ呼びなはれ」
しかし、土門はまだ出社していなかった。実は土門は昨夜写真班と一緒に「オリンピア」へ出掛けたことは出掛けたのだが、「オリンピア」の支配人が新聞記者のサーヴィスに飲み次第の饗応をしたので、よせばよいのにピエロ・ガールスの北山を電話で呼び寄せ、二人で飲みはじめると止らず、かんじんのインターヴィユはそっちのけで、到頭泥酔してしまい、今日は二日酔で休んでいたのである。