Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
あおきのしゅっきょう
青木の出京
菊池 寛
Lee 青木の出京 (あおきのしゅっきょう) de 菊池 寛 (きくちかん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 21.513 caracteres · 43 pantallas
と、青木は叫んだ、青木の言葉も、まんざら偽りだとは思われないほど感激していた。
「が、どちらにしても今夜は遅い。主人は寝ているに違いない。それよりか、君も僕も一晩ゆっくりと寝ながら考えよう」
青木も、それに異存はなかった。雄吉と青木とは、枕を並べながら、眠られない一夜を明した。
雄吉の決心は、夜が明けても、動いていなかった。が、主人に自白するといった青木は、夜が明けると、そのことをけろりと忘れてしまったかのように、ただ目にいっぱい涙を湛えながら「済まない済まない」と、口癖のようにいい続けるだけでだった。
その日の午後に、雄吉は、わずかな身の回りのものを始末して、三年近く世話になった近藤家を去った。
近藤家を去った雄吉は、自分の壮健な肉体に頼るほかに、なんらの知己も持っていなかった。彼は、その翌日からすぐ激しい労働に従事した。もう卒業までは、わずかに三カ月である。学校を出て大学に入れば、自活の道も容易に見出されると思っていた。が、そうした苦しい奮闘のうちにも、彼は青木から得る感謝と慰藉を、自分の苦闘の原動力としようとさえ思っていた。
が、そこに雄吉にとって食うべき最初の韮があった。