Clásicos japoneses con furigana
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ガドルフのゆり
風の又三郎
Lee 風の又三郎 (ガドルフのゆり) de Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 23.150 caracteres · 48 pantallas
その時、表の方で、どしんがらがらがらっという大きな音がして、家は地震の時のようにゆれました。亮二は思わずお爺さんにすがりつきました。お爺さんも少し顔色を変えて、急いでランプを持って外に出ました。
亮二もついて行きました。ランプは風のためにすぐに消えてしまいました。
その代り、東の黒い山から大きな十八日の月が静かに登って来たのです。
見ると家の前の広場には、太い薪が山のように投げ出されてありました。太い根や枝までついた、ぼりぼりに折られた太い薪でした。お爺さんはしばらく呆れたように、それをながめていましたが、俄かに手を叩いて笑いました。
「はっはっは、山男が薪をお前に持って来てくれたのだ。俺はまたさっきの団子屋にやるということだろうと思っていた。山男もずいぶん賢いもんだな」
亮二は薪をよく見ようとして、一足そっちへ進みましたが、忽ち何かに滑ってころびました。見るとそこらいちめん、きらきらきらきらする栗の実でした。亮二は起きあがって叫びました。
「おじいさん、山男は栗も持って来たよ」
お爺さんもびっくりして言いました。
「栗まで持って来たのか。こんなに貰うわけにはいかない。