Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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しょっきはりょうりのきもの

食器は料理のきもの

北大路 魯山人

Lee 食器は料理のきもの (しょっきはりょうりのきもの) de 北大路 魯山人 (きたおおじろさんじん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 3520 caracteres · 8 pantallas

Aozora Bunko

さて、これは陶器にかぎらず、絵でも字でも、また料理でも同じことでありますが、例えば庖丁をもってさかなを切る、すると、その切った線ひとつで、料理が生きもし、死にもする。気の利いた人がやると、気の利いた線が庖丁の跡に現われ、俗物がやると俗悪な線が残る。これは単に、刺身庖丁が切れるとか切れないとかいうことでもなければ、腕がよいとか悪いとかいうのでもありません。それは、その「人」の問題であります。要するに上品な人がやれば、上品な線になり、上品な姿を現わします。

書などでは、これがことにはっきり判るものでありますが、料理でも同様であります。私などそれで非常に苦しみます。自分が本格に修養していないと、いくら職人的に熟達したところで、本格のものはできないからであります。

これを要するに、書でも絵でも陶器でも料理でも、結局そこに出現するものは、作者の姿であり、善かれ悪しかれ、自分というものが出るのであります。一度このことに思い至ると、例えばどんなことでも、他人任せということはできなくなります。全くほんとうのことが判って来ると、恐ろしくて与太はできないのであります。