Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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しゃべりすぎる

饒舌りすぎる

山本 周五郎

Lee 饒舌りすぎる (しゃべりすぎる) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 27.957 caracteres · 55 pantallas

Aozora Bunko

「十太夫には口実がふえたわけです、妻の兄に自分の役目を継がせることはできない、とね」土田は非情ともいえる口ぶりで続けた、「私がみまいにゆけば、必ずその話が出たでしょう、道場で倒れたときも、私はその話に触れないようにつとめました、もし危篤の病床で頼まれれば、いやとは云えませんし、約束してしまえば反故にはできない、それでは済まない、私の中老という職からいっても、安川大蔵に対してもそれでは済まないことになる、それでみまいにはゆけなかったのです」

しづの顔にさみしそうな、失望のいろがあらわれた。土田正三郎はすばやくそれを認めたが、声の調子は変えなかった。

「無情なやつだというような噂はずいぶん聞きました」と云って土田は片手をゆっくりと振った、「噂などはなんとも思わなかった、云うだけ云えば飽きるものですからね、けれども、みまいにゆけないという辛さは、耐えがたいものでしたよ、あなたならわかって下さるでしょう、私は辛かった」

しづは頷いたが、それは力もないし、意志も感じられない頷きかたで、心はもうそこにないようであった。

「それだけでございますか」としづは細い声で問い返した、「ほかに仔細はなかったのでしょうか」