Clásicos japoneses con furigana
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ぎょもん
魚紋
吉川 英治
Lee 魚紋 (ぎょもん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 14.582 caracteres · 30 pantallas
もう一遍、よく飲み込めるように話してくれないか』
『ヘイ、その使に来たんですから、何遍でも話します。――実は、和尚鉄が、これを打ち明けて、あなたに頼むのも、何うやら今度は御処刑も獄門と極りそうなんで』
『ム、軽くてもまあ、その辺だろうな』
『するともう二度と、この娑婆にゃあ戻れません。――そこで折角の七百両を、あの儘にして置いちゃどうも、死ぬにも気にかかるし、同じ誰かに取られるなら、他人に渡すのは業腹だから、山岡屋さんの手に揚げて貰って、石塔の一つも建って貰えれば有難いし、運よく、遠島とでもなって、娑婆の風にふかれる日があったら、そのうちの幾分でも、助けて貰えれば嬉しいと――こうまあ当人が云うわけなんでございます』
『よく分ったが――其処でその七百両の金を沈めてあるという場所は?』
『永代橋の西河岸で、橋の袂から川下流のほうへ、足数にして十五、六歩ほど歩いた所の川の中だそうで。――あの辺にゃ、杭が多うございますが、その杭よりも外側へ投げこんだと云いましたが』
『金はバラでだろう?』
『いいえ、七百両みんな封金で、そいつを、餅網に入れて口を縛ってあるとの事ですから、川の水が増しても、流れて場所の変る気づかいはございません』