Clásicos japoneses con furigana
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たいつりしろうとばなし
鯛釣り素人咄
佐藤 垢石
Lee 鯛釣り素人咄 (たいつりしろうとばなし) de 佐藤 垢石 (さとうこうせき) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 5992 caracteres · 12 pantallas
魚は大抵、シャクった餌が海底へ静かに沈んでゆくときに、くわえるのであってグイグイと竿に当たりがあってから鈎合わせをしたのでは遅い。
シャックった道糸が再び海底へ沈んでいく途中、まだ海面に出ている部分の糸が僅かに異状を示したとき合わせれば、百発百中である。しかし、この糸のフケを眼に認め得るようになるまでには余程の経験を積まなければならないのであって、初心者に難しい問題である。だから、シャクルことが即ち空合わせになるように、一度シャクルにも努めて心を入れて、味を見ながらシャクらなければうまく合わせの機会に当たらないのだ。
大きくシャクって、竿先が重くなったら、シャクリ竿を舟板の上に置くと同時に、直ぐ左手で道糸をつかまえ、ついで右の手を伸ばし、二尋、三尋たぐるのである。それで、ガッチリと鈎が合う。もし、シャクった時ちょっと竿先が重くなったまま、直ぐ軽くなったら、そのまま餌を沈めてやると、食い損なった鯛は、もんどり打って返ってきて再び食いつく。合わせる。掛かる。と、いう順序になることを忘れまい。
シャクリ釣りは、まことに妙味があるものである。それだけに、奥行が深い。