Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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う

鵜

山本 周五郎

Lee 鵜 (う) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 18.733 caracteres · 38 pantallas

Aozora Bunko

それでも量は三合ほどであるが、その夜は殆んど定量の倍ちかく飲み、しきりに(段平にはわけのわからない)独り言を云った。

「ばか者」と彼はふいにどなった、「だらしがないぞ」

段平は眼を剥いた。

「わしでごぜえますか」と段平は云った。

半三郎は段平を見て、夢からさめたような眼つきをし、黙って立ちあがった。

その翌日、半三郎は家にこもっていた。しかし次の朝には段平に餌掘りを命じ、ひどくそわそわとでかけていった。淵へおりてゆくと、女が待っていた。

女は断崖の下の、日蔭になったところにいた。やはり緋色の二布を腰に巻いただけの裸で、いま川からあがったところとみえ、肌も濡れているし、足もとの岩にも水が溜まっていた。――断崖をおりるまで気がつかなかった半三郎は、女を認めるとさっと赤くなった。すると女も赤くなり、裸の胸を両手で隠すようにした。半三郎は眼をそらした。

「もう泳いだのか」と半三郎が云った、「まだ水が冷たいじゃないか」

「どうして昨日いらっしゃらなかったの」

女の声はふるえていた。激しい感情を抑えるためにふるえるようであり、怒りのためにふるえるようでもあった。半三郎は振向いてみた。