Clásicos japoneses con furigana
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さとう
麻布襍記 ――附・自選荷風百句
永井 荷風
Lee 麻布襍記 ――附・自選荷風百句 (さとう) de 永井 荷風 (ながいかふう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 37.256 caracteres · 77 pantallas
役者の舞台でトチッたのも亦称揚すべし。猫に皿の魚をしてやられる女房の間抜も称揚すべし。月夜に釜を抜かれるも亦名誉と云うべし。天下不用意にして遣りそこなうものは悉く賞せずんばあるべからず。聞説吉原では華魁の梅毒病院に入るを恥となすと。吉原は人外の土地なり。然るが故に己の不用意より災を招くものを推賞せず。
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三田出身の操觚者中松本水上の二子最も喜ぶ可し。余の二子を喜ぶ所以は専らその為人に在り。三田社中才子多し文を作るに巧なるものを求めなば何ぞ二子のみを俟つに及ばんや。然り而して所謂当世文壇の月旦に上るものを以て成功の文士となさば二子の如きは寧憐むべきものなり。
松本泰は三田出身者中の先輩なり。学業を卒って英国に遊ぶ事前後二回還来って既に年あり。およそ当世の人官吏教員新聞記者の輩一度洋行して帰り来れば必ずその見聞を録して出版す。然るに松本君外遊再度に及びて未だ一書を公にせず時々其の詩作を三田文学に掲ぐるのみ頗る悠々自適の態度あり。これを当世の文士売名を以って此れ事となし或は芝居連中見物の世話人となり或は晩餐会茶話会の幹事となりて往復葉書に名を出す事を喜ぶものに比すれば天地雲泥の相違あり。