Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あまりもの

あまり者

徳永 直

Lisez あまり者 (あまりもの) de 徳永 直 (とくながすなお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 8 421 caractères · 17 écrans

Aozora Bunko

ビクビクしていた私の眼に、百姓の息子の四郎次と次郎とが二人で畚をかついで、上の畑のくろをこちらにやって来るのが眼についた。

兵さんも、流石に悸っとしたらしかった。そして、一寸腰をあげて、上の畑をのぞいてみた。

四郎次と次郎とはすぐのとこへ来ていた。

「どうしよう?」

私は慌てた。モウ、然し四郎次は土手の上へ来て、私達を発見た。

「アッ! お前達は芋を掘ったんだろう、ぬすと、ぬすとだ」

兵さんと同年くらいの四郎次と次郎は大声で喚きたてた。

「うんにゃ、俺は掘ったんじゃねえ、拾ったんだ」

私はどきまぎしながら弁解した。四郎次の家は私の家の家主だったし、私は全く大変なことになったと思った。

「嘘言え、兵が掘ったんだ、ちゃんと掘ったあとがあらぁ」

腕白の次郎は四郎次に先立って下りて来た。手に天秤棒を持っていた。

兵さんは、黙っていた。四郎次と次郎は、かさにかかって殴ろうとした。すると突然、

「よし」

兵さんは低く呻ると、サッと右手を前へ突きだした。次郎はワッと言って尻餅をついた。兵さんの手には、三四寸の肥後守の小刀が握られてあった。

四郎次も驚いた。私もびっくりした。