Classiques japonais avec furigana
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いたずらこぞうにっき
いたずら小僧日記
佐々木 邦
Lisez いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 63 226 caractères · 128 écrans
此れから真正に音なしくしよう。
伯父さんは日増に快くなって、今日から起きた。お父さんと談話をしている。伯父さんは大変乃公を怒っているというから会う訳には行かない。乃公は戸口で談話だけ聞いていた。
「曇っているのでしょう。どれ、拭いて上げましょうか」
此はお父さんの声だ。
「いいや、今拭うたばかりよ。彼の坊主の為めに目まで痛めてしもうた。今迄此眼鏡がキチンと目に合っていたんだけれども」
「見えませんかな」
「一寸も見えんようになってしもうた」
乃公は可笑しくなったが、我慢して聞いていた。二人は暫く無言でいた。
「身体を悪くしてしもうて、目まで見えないようにしてしもうて、一寸来たばかりに、わしの方でも仰山な損だ。お前の方でも何万円やらの損だ」
といって伯父さんは笑った。お父さんは黙っていた。
「ああいう根性じゃ碌なもんにならんぜ。金を持たせると却ってならん。お前も気をつけんといけんなあ」
乃公は真正に残念である。全く大きい魚を釣り落したのだ。
忠公の家の厩で見世物ごっこをして遊んだ。一人前五銭ずつ入場料を取って六十五銭儲けた。男の子が十人、女の子が三人入った。背負子は只だ。