Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

いなか、の、じけん

いなか、の、じけん

夢野 久作

Lisez いなか、の、じけん de 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 39 535 caractères · 78 écrans

Aozora Bunko

何でも……事務所の医者(炭坑医)は二三日前から女郎買いに失せおって、事務所を開けてケツカル……今度出会ったら向う脛をぶち折ってくれる……というので……」

「……フム……不都合だなそれは……」

「……ネエ旦那……あいつらア矢っ張り洋服を着たケダモノなんで……」

「ウムウム。それから兼はどうした」

「それから山の向うの村の医者ン所へ行ったら、此奴も朝から鰻取りに出かけて……」

「ナニ鰻取り……」

「ヘエ。そうなんで……この頃は毎日毎日鰻取りにかかり切りで、家には滅多にうせおらんそうで……よくきいてみるとその医者は、本職よりも鰻取りの方が名人なんで……」

「ブッ……馬鹿な……余計な事を喋舌るな」

「ヘエ……でも兼の野郎がそう吐かしましたので……」

「フーム。ナルホド。それからどうした」

「それから兼は、その村の荒物屋を探し出して、風邪引きの妙薬はないかちうて聞きますと……この頃風邪引きが大バヤリで売り切れてしまったが、馬の熱さましで赤玉ちうのならある。馬の熱が取れる位なら人間の熱にも利くだろうが……とその荒物屋の親仁が云うので買って来た……しかし畜生は薬がよく利くから、分量が少くてよいという事を俺はきいている。