Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

おごそかなかわき

おごそかな渇き

山本 周五郎

Lisez おごそかな渇き (おごそかなかわき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 36 042 caractères · 71 écrans

Aozora Bunko

父が嫌いだというりつ子の表現は、そのまま受取るべきではなく、その反対の無意識な欲求もあるのではないか。

――ばかな、なにを小むずかしく考えるんだ、と彼は首を振った。このとしごろの少女の心は、理由もなく揺れ動いているものだろう。言葉そのものについていちいち解釈をしようとしても、徒労にすぎまい。

「ねえきみ」と彼はやさしく云った、「親は子供を愛するもの、それも親子二人っきりとなればね」

「おじさんは知らないのよ」とりつ子は答えた、「ブラジルへいくのはあたしたち二人じゃないの、お父さんは新らしいおっ母さんと結婚するのよ、あたしその人が大嫌いなの」

松山隆二は口をつぐんだ。急に重荷を背負いでもしたような、不快な圧迫を感じながら、りつ子といっしょに坂をおりていった。

明くる日の午後、竹中啓吉が炭を背負って帰って来たとき、竹中の住居には油屋の親方が来て、酒を飲んでいた。松山隆二はまず、油屋の力士のように逞しい躯や、顔つきに吃驚した。りつ子に教えられて、それが油屋の親方であることがわかった。しかし姓名も職業も不明であり、油屋は持って来た濁酒と、なにかわからない野鳥の焼いたのを齧りながら濁酒を湯呑茶碗で飲み、りつ子をしきりにからかった。