Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
おごそかなかわき
おごそかな渇き
山本 周五郎
Lisez おごそかな渇き (おごそかなかわき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 36 042 caractères · 71 écrans
「でもきょうだいのようにしているほうが、人から怪しまれないんじゃないかしら、東京までは遠いんだし、おじさんなんて云えば、却ってへんに疑ぐられると思うわ」とりつ子は云った、「それよりもさ、これなんだかわかって」
隆二は大きな竹の皮包みを見て首を振った。りつ子はおとなっぽく、自慢そうに微笑しながら、誇らしげに竹の皮包みをひらいた。そこには大きな焼きむすびが三つ、重たげに並んでいた。包みはほかに二つあり、りつ子はその二つのほうへ手を振った。
「これは」と隆二は咎めるように云った、「お米のむすびじゃあないか」
りつ子は彼のおどろきを待っていたように、また自慢そうに頷いてみせた。隆二は少女の心をはかりかねた。米は彼が飢え死しかけていた数日、おも湯や粥にして喰べさせてもらっただけだし、回復してからあとは、いつも粟粥かもろこし餅であり、こんど出立するときにも、竹中啓吉が持たせてくれたのは、同じ物であった。
「お父さんが拵えてくれたの」
りつ子は頭を振った。すると髪の毛が大きく揺れて顔にかかったので、髪の毛を短く切ったことがわかった。父が炭焼きにいったあと、自分で拵えて来たのだ、とりつ子は云った。