Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

おれのにょうぼう

おれの女房

山本 周五郎

Lisez おれの女房 (おれのにょうぼう) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 23 296 caractères · 46 écrans

Aozora Bunko

年が明けて二月。又五郎は小梅の新居で、ささやかな祝宴を催した。招かれて来たのは島田たち三人のほか、久堅町の五兵衛夫妻と、長屋で親しくした者が五人、そして阿波屋加平という顔ぶれであった。

午まえに集まって、はじめのうちは、長屋の人たちは固苦しそうにしていたが、酒肴の膳が並び、盃がまわりだすと、しだいに話がほぐれてきて、くつろいだなごやかな気分が座にひろがった。なかでも五兵衛はたいそうなごきげんで、

「なあそうだろう、おれの睨んだ眼に狂いはねえ、おらあちゃんと睨んでたんだ、平野先生がどういうひとかてえことをよ、そう申しちゃあなんだけれども、おらあ睨むところはちゃんと睨んでるんだ、こいつは自慢じゃあねえぜ、うれしいんだ、うれしくってしようがねえから云うんだぜ」

こんなことを云っては、もともと酒には弱いほうだが、しまいには涙をこぼしたりした。――そのうちに唄いだす者があり、松屋貞造が踊ったりして、いかにも祝宴らしい賑やかなけしきになったが、そこへ思いがけない客があらわれた。取次の者が「平野の縁辺の者だ」と聞いて、やはり祝いに来た客だと思ったのだろう、その男女二人を座敷へ案内して来た。