Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
おこしょうこたろう
お小姓児太郎
室生 犀星
Lisez お小姓児太郎 (おこしょうこたろう) de 室生 犀星 (むろうさいせい) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.
N1 · avancé · kanji et kana modernes · 7 011 caractères · 14 écrans
匹夫のくせに口が過ぎるぞ。」
「いえ、お疲れでございましょうと存じますので。」
弥吉は、恐る恐る、一つには児太郎を休ませるつもりだった。が、児太郎は、すぐ真赤になって怒り出した。
「無礼なことを云う奴だ。殿づとめするのを嫉きおるか、たわけ。」
弥吉は、そうでない意味を言いあらわそうとすると、額口を扇子でぴしっと打叩かれ、巻きかえし打すえられた。弥吉は、そのまま縁側に手をついたなり、俯向いてしまった。磨きをかけた縁板に、児太郎の小姓袴の銀縫いの影がちらついていた。口が過ぎたのだ。言わなければよかったと、後悔が正直一図な彼を流涙させた。
「汝等ごとき蛆虫が分に過ぎた言い分だ。弥吉、面を擡げい。」
「はい。」
児太郎は、そのとき故意と声を低め、やや微笑をふくんだ眼眸を弥吉にそそいで言った。
「そちにも予が殿づとめするのを苦しく思うか。」
弥吉は、揶揄うつもりで左ういう児太郎であるか、それとも本気でいうのか、確めようと眼をさしのぞいたまま、急には返事をしなかった。
「返事をせい。」
弥吉は、しかたなしに
「左様にございます。」
そう答えた。児太郎は、弥吉の苦しそうにしている眼を、自分が難題を持ちかけたためだと思い、興がった。