Classiques japonais avec furigana
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
Lisez ぐうたら道中記 (ぐうたらどうちゅうき) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 164 113 caractères · 332 écrans
と三輪さんが驚いた。
「然うさ。稀には何か買ってやらないと喧嘩の時に口が利けないからね」
「僕も喧嘩の時の用心に買って行くかな」
とお父さんも漁り始め、
「僕のところだって平和時代ばかりはない」
と三輪さんも田鶴子さんを顧問として夫れ/″\買物をした。
「未だ洗粉と針が此処の名産だから、戦闘準備の為めに些っと仕入れて行くと宜いよ」
と渡辺さんは笑っていた。
間もなく丸山へ出た。大廈高楼が両側に立ち並んでいた。商品が人間だそうだからナカ/\以て牛肉屋や鰻屋の比でない。
「此処も素通りかね?」
と団さんが言うと、
「こんな宜しくないところで手間を取っちゃ大変だよ」
と渡辺さんは急いだ。
大徳寺で一休みした。稍※(二の字点、1-2-22)高台だから見晴らしが好い。
「頻りにばってんをやっているね」
とお父さんは隣りの卓子で氷を飲んでいる連中に耳を傾けた。
「長崎ばってん江戸べらぼうか。ばってんは英語の but and の詰まったものだというが、巧い抉じつけじゃないか?」
と渡辺さんが言った。
「面白いね。外国の影響の強いところだから、事実その通りかも知れないよ」
と三輪さんは大抵の説は受け容れる。