Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しじみがし

しじみ河岸

山本 周五郎

Lisez しじみ河岸 (しじみがし) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 25 438 caractères · 51 écrans

Aozora Bunko

と高木新左衛門が云った、「そのまま放してやったのか」

「うん」と律之助は頷いた。

「よけいなお世話かもしれないが」と高木が云った、「律さんのやりかたはおかしいよ、そんなふうに聞きこみをして廻るぐらいで、なにか出ると思ってるのかい」

「昨日借りた金のことなんだが」

「まあお聞きよ」と高木が云った、「たとえばその六助というやつをいためてみれば、頼んだ人間がわかる、というふうには思わないのかね」

「思えないね、そう思えないんだ」

「どうして」

「ちょっと口では説明できない」と律之助は云った、「どう云ったらいいか、――つまり、これは普通の探索という方法ではだめだ、自分の勘で当ってゆくよりほかにない、という気がするんだ」

「悠暢なはなしだな」と高木が云った、「それで望みがありそうかね」

「ありそうだね、六助という男の現われたのがその証拠さ、いちどはちょっと諦めかけたんだが」

「断わっておくが」と高木が云った、「あの娘にはまもなく申し渡しがあるらしいよ」

律之助は「あ」という顔をした。

「ことによると、五六日うちかもしれない、どうやらそんなような話だったよ」

「――慥かなんだな」

「らしいね、もう月番(老中)へ文届けを出したそうだから」