Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

つゆのあとさき

つゆのあとさき

永井 荷風

Lisez つゆのあとさき de 永井 荷風 (ながいかふう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 74 725 caractères · 148 écrans

Aozora Bunko

駒田は清岡と共に表梯子を降りながら、急に思出したらしく、送り出す女中を顧て、「おいおい。お泊りのようだったら芸者は明日の朝時間通りに帰してしまえ。」

「それはもう承知しております。」

「別に忘れ物はなかったな。マッチを貰って行こう。」と駒田は靴をはきながらも、さすがに抜目がない。

「またどうぞ。お近い中に。」という声を後に二人は格子戸をあけて外へ出ると、雨あがりの空には月が出ていて、色町の横町はいかにも夏の夜らしく、往来する女の浴衣が人の目を牽く。

「駒田君。これから、赤坂までつき合わないか。」

「この頃はあの方面ですか。」

「カッフェーももう飽きたからね。やっぱり芸者が一番いいな。少しピンとしたやつをどうかしようと思っているんだがね。」

「どうかすると言うのは、身受でもしようというはなしですか。それは考物ですよ。」

「君に相談すれば、きっとそう言うだろうと思っていたんだ。」

「まとまった金を出すことはとにかく止した方がいいですよ。芸者の身受も将来奥さんになれるとか何とかいう目当があれば、女の方もそのつもりで真面目になるでしょうが、そうでなければ、きっと面白くない事が起って結局お止めになるんですからな。