Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
てかてかあたまのはなし
てかてか頭の話
小川 未明
Lisez てかてか頭の話 (てかてかあたまのはなし) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 2 183 caractères · 5 écrans
俺、一生に一度でいいから、あんなぴかぴかした頭になってみたいと思ってきただ。途中で、いちばん上等な鬢付け油を高い金出して買ってきたから、これを俺の頭にみな塗ってもらうべえ。」と、その若者はいいました。
「それで、おまえさんはやってきなすったか。」と、人のいいおじいさんは、笑って聞きました。
「ああ、それできた。ここに一本あるんだが、これじゃたりないかえ。」と、若者は、買ってきた一本の鬢付け油を懐の中から出しました。
おじいさんは、それを受け取って、
「こりゃほんのちょっとつけりゃいいのだ。なんでこれ一本なんかいるものか。」といいました。
すると、若者は、心配そうな顔つきをして、おじいさんを見ました。
「どうかそれ一本みんな、俺の頭につけてくんなせえ。俺、せっかく買ってきただ。ちょっくらつけて光るものなら、みんなつけたら、一生頭がぴかぴか光っているべえ。後生だから、どうかみんなつけてくんなせえ。」と、頼むようにいいました。
おじいさんは、髪を刈ってしまってから、堅い鬢付け油の端を欠いて、男の頭に塗って、ぴかぴかとしましたから、
「さあ、これでたくさんだ。こんなに頭がぴかぴかとなった。