Classiques japonais avec furigana
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なりひらこぞう
なりひら小僧
山中 貞雄
Lisez なりひら小僧 (なりひらこぞう) de 山中 貞雄 (やまなかさだお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 049 caractères · 19 écrans
駕籠の中には君江が乗っている。
(F・O)
○=(F・I)淋しい処
ふんぞり七兵衛の指揮する一隊がひそんで居る其処へ例の乗物と侍乙、更にそれを追うなりひらが近付く。
(F・O)
○=(F・I)主膳の宅(内部)
左膳と山左が縁の下へ火を付けて廻る。
T「火事だァ※(感嘆符二つ、1-8-75)」
と叫んで二人は庭に隠れる。侍共が出て来て大騒ぎである。
中の一人が驚いて床の間の文箱を抱えて走り去る。
火煙、猛々。
○=門前
文箱持って走り出た侍。
続いて山左と左膳が後を追う。
○=附近
お小夜と半次がその侍の前方に立ちふさがり、遂に四人でその侍を叩き伏せ文箱を奪う。
半次中を調べると、
三四郎さままいる、とした色文が十五六通。半次呆れて、
T「なーんでえ女郎の色文だ」
で一同もげっそりした。侍は急ぎ散らかされた文を箱に入れて一目散に逃げ去る。
一同大笑いだ。
(F・O)
○=(F・I)森の中
駕籠の中の君江が怖ろしさに震えている。
主膳と侍甲が側で口説いている。主膳が、
T「父源兵衛を生かすも殺すも」
と言って、
T「そなたの心次第じゃ」
君江の困惑した顔、主膳が、
T「なりひら小僧が救って呉れるとでも思って居るのか?」