Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
みさごのすし
みさごの鮨
泉 鏡花
Lisez みさごの鮨 (みさごのすし) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 23 198 caractères · 47 écrans
」
「治兵衛坊主が、たって欲しいと言うそうだ。」
「馬鹿を言うもんでねえ。――治兵衛だろうが、忠兵衛だろうが、……一生嫁に行かねえで待ってるだよ。」
「じゃあ、いっそ、どこへも行かないで、いつまでもここに居ようか。私をお婿さんにしてくれれば。……」
「するともさ。」
「私は働きがないのだから、婿も養子だ。お前さん養ってくれるかい。」
「ああ、養うよ。朝から晩まですきな時に湯に入れて、御飯を食べさして、遊ばしておけばそれでよかろうがね。」
「勿体ないくらい、結構だな。」
「そのくらいなら……私が働く給金でして進ぜるだ。」
「ほんとかい。」
「それだがね、旦那さん。」
「御覧、それ、すぐに変替だ。」
「ううむ、ほんとうだ、が、こんな上段の室では遣切れねえだ。――裏座敷の四畳半か六畳で、ふしょうして下さんせ、お膳の御馳走も、こんなにはつかねえが、私が内証でどうともするだよ。」
客は赤黒く、口の尖った、にきびで肥った顔を見つつ、
「姐さん、名は何と言う。」
と笑って聞いた。
「ふ、ふ、ふ。」と首を振っている。
「何と言うよ。」
「措きなさい、そんな事。」
と耳朶まで真赤にした。
「よ、ほんとに何と言うよ。