Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆうれいかしや

ゆうれい貸屋

山本 周五郎

Lisez ゆうれい貸屋 (ゆうれいかしや) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 21 320 caractères · 42 écrans

Aozora Bunko

「いや済まねえ、あれを聞かれちゃあ合わせる顔がねえ」弥六は頭を掻いて閉口した、「おらあちゃんと読むつもりだった。おふくろのを聞き覚えていたし、読まされたこともある、読めねえ筈はねえんだがいけねえ、どう読んでも妙竹林な端唄みてえな文句になりあがる、面目ねえ、勘弁してくれ」

「そうじゃないの、あれはあたしがしたの」

「おめえがしたって、なにを」

「読めないように邪魔をしたのよ、だってあんたに般若心経なんか読まれたら、あたし成仏しちゃうじゃないの、成仏すればゆくとこへいっちまって、もうあんたに逢えなくなるわ」

「へえ――成仏するのかい、お経を読むと」弥六は妙な顔をした、「だっておめえ、慥かしんにゅうとかしんべえとかいうもので、どんな偉え坊主が供養してもうかばれねえって」

「いやあねえ、しんにゅうだのしんべえだのって。しんい、瞋恚っていうのよ、そして名僧智識じゃだめだけれど、あんたのような身内の者に供養されるとうかばれるのよ」

「危ねえなあ、そいつあ」彼は少しばかり、ぎょっとした、「そいつあ、うっかりできねえ、ここでうかんじまわれちゃあ、たいへんだ」

「それでも、あんたが鉦を叩かなかったから、よかったのよ、鉦を叩けば仏さまが出て来るから、そうすればお経の邪魔をすることが出来なかったの、あたし本当にひやひやしたわよ」