Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ゆうれいかしや
ゆうれい貸屋
山本 周五郎
Lisez ゆうれい貸屋 (ゆうれいかしや) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 21 320 caractères · 42 écrans
弥六は「ああ大家さん、大家さんだ」こう云うと、いきなりとび立って仏壇をあけて、口の中で念仏のようなことを云いながら、震える手で屑蝋燭へ火をつけ、欠け線香を立て、そしてちんちんと鉦を鳴らしたが、その早いのと、慌てたさまと、これらの訝しい動作を見た平作老は、彼が気違いになったと思ったのだろう、腰をあげて逃げだそうとした。それを弥六がとびかかって、
「大家さんお願えだ、どうかお経を読んでくんなさい、般若経をいちどでいい、あっしを助けると思って」
「読めってえなら読むが、しかし急にどうしたんだ」
「眼がさめました」弥六は泣きだして、「こっちの眼もあっちの眼もさめました、へい、これから働きます、仕事をします」
「おめえ、それあ本気で云うのか、まだ寝呆けてるんじゃあねえのか」
「本気にならなけれあとり殺されるんで、いいえ本気です、これから腕っ限り仕事をし、お兼も呼び返して、まじめに精いっぱい稼ぎます、ですからどうか早くお経を」
「それが本心ならめでてえが、なんでまたそのために経を読むんだ」
「それあお染……いいえまあ、それは、おやじにも、おふくろにも、このとおりだというところをみせて、安心してゆくとこへいって貰えてえんです」