Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
オカアサン
オカアサン
佐藤 春夫
Lisez オカアサン de 佐藤 春夫 (さとうはるお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 831 caractères · 20 écrans
次の日の朝、妻の話によると、ロオラはわたしが朝寝をしているうちに、鶏の「ク、ク、クク、ククク」というような声と、それから人が鶏を呼ぶような「ト、ト、ト、ト、ト、ト、ト」という叫びとを真似たということでした。
「それから、まだ何かわからないことを申しました」
と、おしげ(女中の名)が言います。
「わからぬ言葉って、何か日本の言葉ではないのか」
「いいえ。日本の言葉でございますの。『わたし……だわよ』というのですけれど、その間が分りませんの」
「それに、オカアサン、オカアサンて呼んだじゃないの」
「え、そんなに申しました。小さな女の子のような声でしたね」
「はっきり言うかい」
「そうね。あんまりよくわからないわ」
妻とおしげとは朝の食事をしているわたしに、交々そんな説明をするのでした。
食事を終ってわたしは林檎のきれを持って二階へ上って、食べものを示しながら骨を折ってやっと、
「ロオラや」
を言わせて、その日は一日わたしは外出していました。夕方帰って来ると長谷川(書生の名)が
「お帰りなさいまし。――鸚鵡は、オタケサン、オタケサンとばかり言っていました」
とわたしの顔を見るなり報告していました。