Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ガラマサどん

ガラマサどん

佐々木 邦

Lisez ガラマサどん de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 99 079 caractères · 202 écrans

Aozora Bunko

長いもの

「今申渡したところだ」

「はゝあ」

「はゝあ」

と松本さんは私と顔を見合せた。

長いもの

家へ帰ったら、妻が、

「あらまあ、お早いんでございますね」

と驚いた。それもその筈、いつもは夕刻なのに、小学校帰りの長男と一緒に敷居を跨いだのだった。

「少し具合が悪くて、早目に仕舞って来た」

「それはいけませんでしたね。何うなさいましたの? お風邪?」

「然うかも知れない」

と私は靴を脱ぎながら溜息をついた。

「直ぐお休みになったら宜うございましょう」

「さあ」

「お医者さんを呼びましょうか?」

と妻は電話口へ進もうとした。

「それにも及ばない」

と私は和服に着替えながら、この電話も召し上げられてしまうのだと思った。

「あなた」

「何だい?」

「本当に何処かお悪いのでございますか?」

と妻はもう察したようだった。

「ハッハヽヽ」

「厭でございますよ、又、あなた」

「あゝあ」

「又いけないんでございましょう?」

「分ったかい?」

「直感したんですけれど、子供の前で滅多なことは申上げられませんから」

「いけないんだよ」

と私は失業の名人だから、言うことに権威がある。妻は文字通りに信仰して、

「今度こそもう大丈夫と思って、安心していましたのに」