Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ガラマサどん

ガラマサどん

佐々木 邦

Lisez ガラマサどん de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 99 079 caractères · 202 écrans

Aozora Bunko

「中島さんが然う言ったんだから大丈夫だ」

「それじゃ六時に行く。僕も何なら早い方が宜い。斯うやって何方つかずに待っているのは厭なものだよ」

「本当にね。何うなるんだろうなあ?」

「さあ。なるようにしかならないと思っていれば宜い」

「仕方がない。これ丈けだよ、報告は」

「有難う」

「さよなら」

と松本さんは切った。

私は六時少し前に中島さんへ出頭した。松本君はもう来ていた。

「熊野君、今松本君にも断ったんだが、僕は責任を負わないよ。唯一緒に行く丈けだ。宜いかね?」

と中島さんは早速問題に触れた。

「はあ。しかしお口添えを願います」

「無論、それが主眼で行くんだけれど、赤石さんが首を横に振れば、それまでの話だからね」

「仕方ありません」

「早い方が宜い。直ぐ出掛けよう」

「宜しくお引廻しを願います」

と私は坐ると立つと殆んど一緒だった。

時を移さず、一同赤石さんの邸宅へ乗りつけた。直ぐに客間へ通されたが、主人公、ナカ/\出て来ない。成程、重役だったと今更気がついたところを見ると、私も余程上っていた。三十分ばかり待った時、

「やあ。お揃いだね」

と言って、赤石さんが現れた。私達は座蒲団から辷り下りて平伏した。