Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんにんのそうせいじ

三人の双生児

海野 十三

Lisez 三人の双生児 (さんにんのそうせいじ) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 43 806 caractères · 87 écrans

Aozora Bunko

「お会いするわ。また帰ってしまわれると気味が悪いから、早く客間の方へ上げてよ」

妾に似ているというところを、僅かに安心の足掛りとして、思い切って会ってみることにした。さあ、どんな男だろうか。一と目見て心臓が凍ってしまいそうでもあり、また早く覗いてみたいようでもあり……。

「妾が主人の珠枝でございます――」

頃合を計って客間へ這入っていった妾は、客という背広の紳士の背中に声をかけた。

「いやア――」

と紳士は、居住いを直しながら、こっちを振り向いた。ああ、その顔――まあ、なんてよく似ている人もあればあるものだろう――と、妾は驚くというよりも感心してしまった。

「ああ確かに貴女だ。こんなによく似ているとは思わなかった。ああ僕は満足です――」

と向うでも容貌の似通っていたことに驚歎して、たて続けに叫びつづけた。

「アノ、失礼でございますが、貴方は誰方さまでいらっしゃいましょうか」

「ああ、僕ですか。イヤどうも余りに驚いてしまった、名乗ることを忘れて申訳ありません」

と云いながら、紳士はチョッキのポケットから一葉の名刺を抜いて、妾の前に差出した。

「僕はこういう者です。