Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんじゅうねんごのせかい

三十年後の世界

海野 十三

Lisez 三十年後の世界 (さんじゅうねんごのせかい) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 68 140 caractères · 137 écrans

Aozora Bunko

その上に黒ずんだ三センチほどの厚さでたまっている。

もちろん草も生えていなければ、虫が鳴いているわけでもない。自分の足音さえ聞えないのだ。

ぐるっと山のふもとをまわりこむと、目の前に洞門があらわれた。

「ああ、あんなものがある」

正吉はびっくりした。洞門の中から、がんじょうな鉄の扉も見える。月の世界にそんな建造物があろうとは思わなかった。

そばへ近づくと、ますますおどろきは大きくなった。鉄の扉には、日本文字が、うす彫りで並んでいた。「新につぽん探検隊月世界倉庫第九号」

こんなところに、探検隊の倉庫があったのか。いったい中には、何がはいっているのであろうか。

「おや、これはおかしいぞ。門の扉がこわれている。どうしたんだろう」

カンノ博士の声が、電波にのって、正吉の受話器にもひびいた。なるほど、扉の下が大きくひんまげられて、犬くぐりよりもやや大きい三角形の穴があいている。一同はそばへ走りよったが、またつづいてカンノ博士の声。

「おや扉の中に、白骨死体がある。誰だろう。こんなところで死んでいる人間は……」

消えうせた燃料

なぞの人骨はそのままにしておいて、急ぐ方の仕事にとりかかった。