Classiques japonais avec furigana
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おりき
三好十郎の仕事 第二巻
三好 十郎
Lisez 三好十郎の仕事 第二巻 (おりき) de 三好 十郎 (みよしじゅうろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 119 279 caractères · 238 écrans
(思い出して微笑)はじめ、お爺さんだとばかり思っていて――。
中年 そうですかい。いやあ、気が軽いだか重いだか――へえ、唄あ唄ってら。(百姓の唄声が風に乗って流れて来る。しばらくして、崖でも降りたのか、フッと消える。若い女は千歯の所に行って麦をこきはじめる)
青年 あれは何の歌です? この辺の昔からの?――
中年 なに、ズッとせんに、流れもんの炭焼きから習ったとか言うこったが、ほんとだか嘘だかな。お天気が良かったり、仕事の運びがうまく行ってる時なんぞにゃノベツ歌ってるが、改たまって歌えと言っても、歌うこっちゃ無え。いいかげん、デタラメづら。
青年 ハハハ……ノンキでいいなあ。
中年 (びっくりしたように相手の顔を注視するが、直ぐに笑い出す)佐様さ、ハハハハ……全く、とんだ、クワセモンのばさまさ。
青年 ……クワセモン――?
中年 あんた東京でやすか?
青年 はあ、いや……
中年 東京へんでは、近頃、だいぶ、この、野菜物なんぞ不自由だと言うが、白菜だとか大根だとか、どんな具合ですかね?
青年 さあ……僕には、どうも、よくわかりませんが――
中年 この辺からもチット東京にも出したいと思うとるが……こんな土地で、いろんな野菜は出来ねえが、白菜と大根それにジャガイモだけは、ほかに負けねえ……なんせ、しかし、荷受先が、以前から名古屋あたり