Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かかこうしゅ

中国の怪談(二)

田中 貢太郎

Lisez 中国の怪談(二) (かかこうしゅ) de 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 107 926 caractères · 225 écrans

Aozora Bunko

老婆はそう言ってから一方の輿に乗って帰って往った。南は急いで女の傍へ往った。

「さあ、室へ往こうね」

女は俯向いたなりに何か言って頷いた。南はそこで前に立って閨房の方へ往った。女はひらひらと随いてきた。

南は女と向きあって坐った。女はやはり俯向いていた。南は早く女のはにかみを除って歓を求めようとした。

「お母様のおっぱいが飲みたくはないの」

女は小声で笑った。

「お人形を持ってお嫁に往った人があるというが、あなたじゃない」

女はまた小声で笑った。

「遠い処を来たから、疲労れたんじゃない、すこし休んだらどう」

女はその時顔をあげた。白い面長な娟好な顔が見えた。南はその顔が何人か知っている人の顔に似ているように思った。

(何人だろう)

南は心に問いながら見なおした。見なおして南ははっと思った。それは女の眼の周囲に廷章の女に似た処があったがためであった。南を包んでいたふっくらとした心地は消えてしまった。

女は起って榻の上にあがった。南はぼんやりそれを見ていた。女は榻にあがって横になるなり、被を取って顔の上から被った。

南は傍に腰をかけていた。南は強いて新人に歓を求める場合を頭に描きなどして、厭な不吉な追憶を消そうとしたが消えなかった。