Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

にばんめのむすめ

二番めの娘

小川 未明

Lisez 二番めの娘 (にばんめのむすめ) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 7 488 caractères · 16 écrans

Aozora Bunko

毎年のように、遠いところから薬を売りにくる男がありました。その男は、なんでも西の国からくるといわれていました。

そこは、北国の海辺に近いところでありました。

「お母さん、もう、あの薬売りの小父さんがきなさる時分ですね。」と、二番めの女の子がいいました。

すでに、あたりは、初夏の日の光が、まぶしかったのであります。そして、草木の芽がぐんぐんと力強く伸びていました。

「ああ、もうきなさる時分だよ。」と、母親は、働いていながら答えました。

その薬売りの小父さんという人は、ほんとうに、やさしいいい人でありました。いろいろな病気にきくいろいろな薬を箱の中にいれて、それを負って、旅から旅へ歩くのでありました。そして、ここへも、かならず年に一度は、ちょうど、あのつばめが古巣を忘れずに、かならずあくる年には舞いもどってくるように、まわってきたのでした。

この小父さんは、だれにもしんせつでありました。また、どんな子供をもかわいがりました。だから、子供も、この薬売りの顔を見ると、

「小父さん、小父さん。」といって、なつかしがりました。

「今年も、なにか小父さんは、持ってきてくださるかしらん。