Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ごえもんとしんざ
五右衛門と新左
国枝 史郎
Lisez 五右衛門と新左 (ごえもんとしんざ) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 10 405 caractères · 21 écrans
……俺もお暇しようかしら。考えて見れば俺なんてものは、体のいい貴顕の※(「封/帛」、第4水準2-8-92)間というものだ。男子生れて※(「封/帛」、第4水準2-8-92)間となる! どうも威張れた義理じゃ無い」
こういう考えが浮かんで以来、軽妙な頓智が出なくなった。
「俺は決して幇間では無い。俺はこれでも諷刺家なのだ。世の所謂る成上者が、金力と権力を真向にかざし、我儘三昧をやらかすのを、俺は俺の舌の先で、嘲弄し揶揄するのだ。例えば或る時こんなことがあった。そうだ聚楽第の落成した時だ、饗応の砌、忌言葉として、火という言葉を云わぬよう、殿下からの命令だった。が俺は考えた。言葉を忌んで何んになる。油断から火事は起こるのだ。言葉から火事は起こりはしない。土台俺には此の聚楽が、不愉快に見えて仕方が無い。構うものか逆手を使って、あべこべに殿下をとっちめてやれ、で、俺は殿下へ云った。『殿下、私には槻細工の、見事の釜がございます』『槻の釜だと、馬鹿を云え。火に掛けたら燃えるだろうに』『殿下、罰金でございます! 忌言葉を有仰ったではございませんか』『おっ成程、火と云ったな』