Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ごえもんとしんざ

五右衛門と新左

国枝 史郎

Lisez 五右衛門と新左 (ごえもんとしんざ) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 10 405 caractères · 21 écrans

Aozora Bunko

すると早速賄賂が来た。告口されたと思ったらしい。尤もそいつが付目なのだが」

「アッハハハ成程な。お前らしい遣口だ。人生の機微も窺われる。……それはそうとオイ新左、お前この釜に見覚えはないか?」

「どれ」

と云って見遣ったが「アッこいつア楢柴だ!」

「殿下ご秘蔵の楢柴よ」

「どうしてお前持ってるのだ?」新左衛門は仰天した。

「どうするものか、借りて来たのさ。無断拝借というやつよ」

「それじゃお前、泥棒じゃアないか」

「なぜ悪い、可いじゃないか。どうせ無駄に遊んでいる釜だ。二、三日借りて立ててから、こっそり返えしたら、わかりっこはない」

「そんな勝手が出来るものかな」新左衛門は感心した。「つまり何んだ、忍術だな。……忍術って本当に可いものだな」

「そうさ、お前の頓智ぐらいな」

「なんだ、莫迦な、面白くもねえ」厭な顔をしたものである。

「おい五右衛門」と新左衛門は云った。「秘伝は何んだ、忍術の秘伝は? 思うに隙を狙うのだろう?」

「隙を狙うには相違無いさ。が、尋常の隙では無い。……用心から洩れる隙なのだ。固めから崩れる隙なのだ。開けっ放しの人間には、仲々忍術は応用出来ない」

「ははあ然うか、これは驚いた。