Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ごかいのまど

五階の窓

小酒井 不木

Lisez 五階の窓 (ごかいのまど) de 小酒井 不木 (こざかいふぼく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 21 512 caractères · 43 écrans

Aozora Bunko

ただ、レントゲン機械だけが相も変わらず、ごーっ、ごーっという単調な音を立てているのであった。

沖田刑事は危ういところで冬木刑事に先手を打たれたけれども、ほとんど同時に有力な獲物のありかを発見したことに、自分もまだ老いてはいないことを意識して多少の得意を感じたらしかった。

「沖田くん、ご苦労さま」

と冬木刑事は塵を払いながら、早くも平静な呼吸に戻って、笑いを含んで挨拶した。そうして沖田刑事が返事をせぬ先に、

「さあ、桝本さんに三人のご姉弟!」

と、とくに、

「ご姉弟」

という語に力を入れて、

「ここではお話ができにくいですから、お気の毒ですがこれから××署へ来ていただきます。おい、きみたち」

と部下の刑事を顧み、

「さあ、その手術衣を病院へ返上して自動車の用意をし、みなさんに身支度をしてもらって署までお連れしてくれたまえ。なに、病院のほうはぼくがしかるべく取り計らっておくよ。ぼくたちもすぐあとから出かけるから、署長によろしく話しておいてくれたまえ」

桝本も舟木もお蝶も、またいままでお蝶の後ろに隠れて、幼児が母親の背中から怖いものを見るときのように顔を出していた艶子も、いまはもはや観念したとみえて、刑事たちのあとから素直に歩き去るのであった。